乳児を持つワーママに辛い試練、それは保育園で無差別無慈悲におすそ分けされる病気のマーチ。。。。
「その体温計、壊れてませんか!うちでは37.3℃でしたし!」
「いや、元気じゃん、笑ってるじゃん!ほら!ほら!ほら!」
「え、咳してる?熱も37.5℃、、、、ごめんなさい、連れて帰りますね。(仕事どうしよう)」
ああああああ!辛いですよね。病気でしんどそうな子供を見るのも、職場に迷惑をかけるのも!
筆者は、復帰前先輩ワーママに
「病児保育は、対象月齢になったら秒速で申し込んでおけ。きっとその日の自分に感謝する日がくる。」と言われていました。
真理すぎたよ、これ。ただ、
病児保育室って、どんなところ?赤ちゃん、かわいそうかな・・・・
とお悩みの方も多いかと思います。
そこで
- 病児保育室のサポート体制
- 病児保育室利用の準備
- 利用した日の流れ
を息子氏のケースでご紹介します。
実際に看護師さん・保育士さんからもらったコメント等を踏まえ、
リアルにレポートします!
(レポートだけ見たい方は、
目次クリックかスクロールして、
”病児保育利用の事前準備”からご覧ください)
病児・病後児保育制度概要
病児保育室の種類について
病児保育室には種類があります。厚生労働省の分類をご紹介しますね。
- 病児対応型:
当面症状の急変は認められないが、病気の回復期に至っていないことから、集団保育が困難である児童(病児)を、病院・保育所等の付設の専用スペースで、一時的に預かるもの - 病後児対応型:
病気の回復期であり、かつ、集団保育が困難である児童(病後児)を、病院・保育所等の付設の専用スペースで、一時的に預かるもの - 体調不良時対応型:
普段通っている保育所において、保育中に微熱を出すなど体調不良となった児童(体調不良児)を、当該保育所内の医務室等で、一時的に預かるもの
こちらのレポートによると病後児対応型が一番多いようですね。
また病児対応型は約7割が医療機関併設の一方で、病後児対応型は医療機関併設は約4割ほどのよう。
ただ同レポートを見ると、医療機関併設でなくとも園医との密な情報交換で緊急時に備えている園が多いようです。
平成30年時点で実施箇所は3,130か所、年々増えいるようです。(下記参考)
この傾向が続くのであれば、きっともっと一般的になっていくのではないでしょうか。平成29年のレポートでも「更なる増加が見込まれる」とあります。
人員配置について
病児・病後児のケースで・・・・
- 看護師:児童10名につき1名
- 保育士:児童3名につき1名
だそうです。実際に筆者が良く利用している病児保育室でも定員6名に対して、保育士2名、看護師1名の体制で切り盛りされてるようです。
基本的に送迎時間帯の朝夕以外は、施錠されており、ふらっと入ることも当然できません。(=訪問者対応とかに人員割かれることも基本的になさそう。)
ちなみに、0歳児の保育士配置は大体の自治体が3名につき保育士1名ですので、これはクリアしてます。
看護師の配置をどう判断するかがポイントですね。。
料金について
利用料金・・・平均2,500円/日
これ、安すぎびっくりですよね。
なので、病児保育室は赤字が多いそうで。(こちらの”病児保育事業の経営状況から”)
ちなみに、筆者の利用している病児保育室は、2,500円/日ですが、区の補助券(何回か無料配布される)が使えますので、補助券がある限りは実質無料です。すごい・・・、
病児保育利用の事前準備
事前に
- 自治体に病児保育室の登録をしておこう!
- 医者に診察してもらっておこう!
病児保育を利用するためには事前登録をする必要がある場合がほとんどです。
筆者の住む都内SN区では、事前登録が必要と言いつつも、必要な日に即日登録可能でしたが、近くのSTG区では一定の時間が必要そう(即日必要な場合は保育科にお電話と記載ありましたが。)
また別の都内某区では2週間程度必要との記載がありました。
ほとんどの自治体で、生後5・6か月以降の利用かと思いますので、対象月齢に入っていれば
保育園入園と同時にご自身の所属する自治体に登録することをお勧めします。
病児保育利用前日からの流れ
(前日)小児科を受診
できるだけ、事前に小児科に行って診断をしてもらうことをおすすめします。
これは、病児保育室で預かれないような伝染病(はしか等)では無いことを確認するためです。
また、ヘルメット治療をしている赤ちゃんであれば、
ヘルメット装着したままで問題ないことを医師に確認してもらえれば
病児保育室でもヘルメット装着を許可される可能性は高くなります。(
38℃を超える発熱のある場合は基本外した方が良いそうですが。)
(前日)予約をとる
たいてい前日電話で予約をすることになります。
名前と生年月日、新型コロナ対策として濃厚接触者が周りにいないか、
くらいのことを口頭で伝えます。
また、既にかかりつけを受診済であれば、診断名を伝えます。
そんなにめんどくさくない、
と思います。
(前日)連絡票を書き、持ち物の用意
ほぼ通常の保育園と同じ流れですが、異なるのは与薬する必要があれば依頼書を書くこと!
熱が下がっていても、念のため解熱剤を頓服として依頼しておくと良いです。
(当日) 病児保育室に入る前に、受診(病院併設の場合)
本当に保育室に預けて良いかを医師が確認します。
ヘルメット矯正をしている赤ちゃんについては、事前にかかりつけ医に行けなければ、
この時に「ヘルメット被らせてて良いですかー」って聞けば良いと思います。
筆者の息子が利用している病児保育室併設の病院は、
息子のヘルメット矯正の進み具合まで確認してくれて、
とてもサポーティブで助かってます。
(当日) 看護師さんに薬の説明をし、保育室に預ける
特に難しいことは無く、少し病状と薬・食べ物の説明してバイバーイ、という感じです。
ヘルメット矯正をしている赤ちゃんは念のため、
一定の発熱時にはヘルメットを外してもらうよう伝えた方が良いかと思います。
保育室によって差はあるかと思いますが、
基本的には数人~多くて8人くらいのところまでが多いかと思います。
そうなると、常連であれば結構保育士さん・看護師さんも覚えててくれるので
「あらぁ、また来たの。(ニコニコ)」というトーンです。
保育室の中はおもちゃやテレビでいっぱいです。
少し年齢が上がると、病児保育室の方が楽しみ、という子も
結構いるみたいですね。
(当日) お迎え。一日の様子を教えてもらい、帰宅。
お迎え時は普通の保育園と同じ要領です。
連絡票を受け取る際に、一日の様子を教えてもらい、病状はどうだったかも教えてくれます。
与薬状況も合わせて報告してくれるはずです。
実際に頂いた連絡票①
風邪の治りかけで、ほぼ元気だけど念のため病児保育室に預けた時のものです。
保育士さんのコメントはシンプルですが、「楽しく過ごしていたのかな」と想像させるものです。
また看護師さんのコメントは視点がやはり医療従事者だなあと思いました。
「鼻水は時々拭きましたが、だらだら出てくるようではありません」
というコメントはお迎えの際に説明されており
加えて口頭で「回復傾向だと思います」の所感もありました。
実際に頂いた連絡票➁
RSにかかって解熱した翌日です。
こちらの看護師さんのコメントがとても参考になります。
上記2つともしっかりと保護・観察いただけている様子が伝わるな、と思いました。
気になることはお迎え時に聞けば、きっと教えてくれるはずです。
総括!
今回は、かなり主観や私個人の思い交えた記事となりましたが、
おそらく病児保育に預けた経験のある
ワーママの多くはこう思っているのではないでしょうか
病児保育室ありがたすぎ!
確かに、筆者も病児保育室に預ける前日はいつもどこかもやもやしながら預けています。
ただ、迎えに行って、一日の様子を保育士さんや看護師さんから聞く時には
100%感謝しかありません。
記事の前段で述べた通り、
きっと病児/病後児保育室は今後利用者数が伸びていくことだと思います。
なぜなら施設数が増えているからです。
もちろん、自宅で看病するべき、という考え方もありますが
人生「べき論」で動けないことも多いですよね。
色々な事情の中でベストを選ぶべきだという中で
病児/病後児保育室を利用する選択肢があるだけでも全く違うかと思います。
ぜひご自身の自治体HPにいって「病児保育」で検索してみてください!