この記事では息子にヘルメット矯正治療を施すことになった経緯と、
治療にかかったコストを説明しています。
コストについては、2大ブランドアイメットとスターバンドの比較もしております。
お子様がヘルメット矯正治療を受けるべきか迷っている方はぜひご覧ください!
こんなママパパに読んでほしい!
- ヘルメット治療をするべきか迷っている
- ヘルメット治療がどんなものかざっくり知りたい
- ヘルメット治療の効果が知りたい
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参考保育園でヘルメット治療をするために押さえておきたいこと4選
子供たちが一日の大半を過ごす場所、保育園。 ヘルメット矯正をするには保育園に協力いただくことは避けては通れないポイントです。 何せ一日の装着時間目標は23時間! 1.ヘルメット矯正の意図を説明 ーヘル ...
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ヘルメット矯正治療が推奨される赤ちゃん
新生児の時から向き癖あり
吸引分娩の影響もあり頭が長く産まれてきました。
生後1か月頃、息子が右を向いて寝る癖があることに気づきました。
左や正面に顔を向けても、収まりが悪く右を向いてしまっていました。
小児科で専門医を紹介される
生後3か月頃、予防接種の際に医師から
「歪みをとるのに矯正が必要なレベルである可能性が高いため、
希望があるなら専門医に紹介状を書く。」と言われました。
右斜頭 レベル4と診断された頃。
4か月検診時に他の医師からも同様のことを指摘され、
生後4か月半ばにして東京女子医大の頭蓋変形外来を訪れました。
小児科医から指摘を受けると、専門医を紹介されます。
この場合紹介料がかかりませんので、可能な限り小児科からの推薦状をもらった方が良いです!
(ただ、当然ですが歪みの程度によっては紹介してもらえないこともあります。)
治療対象になるあたまの歪みはどの程度?
地元の小児科医に紹介して頂いた東京女子医大にて診察を受け、
念のため病気による頭の歪みではないことをレントゲンで確認しました。
確認が終わり、担当医の藍原先生が頭を触診します。
位置的頭蓋変形症レベル
レベル3以上が治療対象です
(米国ではクラス3~4以上は、自然矯正は困難と考えられており、積極的なモルディングヘルメット矯正治療が推奨されているそうです。)
(東京女子医大"乳児頭蓋変形が痛いにおけるアイメット矯正治療についてのご説明"資料より)
- クラス1(軽度) :側の後頭部扁平のみ、もしくはごく軽度の同側耳介変位を伴う(変位<1cm)
- クラス2(軽中程度) :側の後頭部扁平に伴って、同側の耳介変位を大きく認める(変位<1cm)。ただし、前額部、顔面骨の変形は認めない。
- クラス3(中程度):側の後頭部扁平に伴い、耳介変位も大きく認める(変位<1cm)。さらに、同側前額部の突出に伴った顔面骨の変形を認める。
- クラス4(重度) :側の後頭部扁平に伴い、耳介変位も大きく認める(変位<1cm)。さらに、同側前額部の突出に伴った顔面骨の変形によって眼窩骨の変形及び頬部、下顎骨の変位を認める。
ちなみに、結果は右斜頭レベル4!最重度レベルです。
治療対象程度まで歪んでいる頭のかたちは、
今後一定レベルには丸くなるものの、歪みは残るだろうとのことでした。
生後2か月頃、息子はもはや寝る時だけでなく、
抱っこしているときも常に右を向いていて、目だけ正面を向いているような状態でした。
右側頭部は平らになっており、左側頭部は後ろに流れていて、上から見ると平行四辺形のような形をしていました。
ヘルメット矯正治療で必要な時間とお金
必要な時間とお金
赤ちゃんの頭のかたち矯正といえば日本生まれの「アイメット」(東京女子医大・藍原先生監修)
とアメリカ生まれの「スターバンド」です。
初診時の病院の提携先によって自動的にどちらのヘルメットにするか決まってしまうので、
選びたい方は小児科医から紹介してもらった医療機関がどちらを扱っているかを事前に調べておくと良いと思います。
HP見る限りだと、慈恵医大病院は両方やってるのかな?
アイメット | スターバンド | |
見た目 |
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費用 |
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特徴 |
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共通 |
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更に見えない”コスト”として「通院」があります。
アイメットの東京女子医大、鬼待つよ・・・・!!!
最低半日は会社を休むことになります。(私は病院滞在時間6時間になる時もありました・・・辛かった・・・)
0歳児は何もなくともたくさん病気をするものですし、乳幼児健診や予防接種もあります。
これに加えて月に一度定期的に休むのは結構きつい!
職場復帰している方にとっては無視できないポイントかなと思います。
(でもこの月一検診、半数くらいの方が夫婦で来院されてました。すごいなあ。)
また、頭皮トラブルで皮膚科通院が必要になる方が多いそうです。
スターバンドを使用した姪っ子は、頭皮~首にかけて汗疹発生→とびひに発展しちゃったそうです。
アイメットはスターバンドに比べると、
ヘルメットに穴が開いている分通気性がよくこの肌トラブルは少ない傾向にはあるそうですが、
夏にヘルメットを被る赤ちゃんの保護者様は「覚悟しておいてください」。(私がお医者様に言われた言葉です。)
ちなみに、アイメットもスターバンドも通院時に薬が処方可能です。
(スターバンドはネット情報)
ヘルメット矯正治療はこんな人におすすめ
今までをまとめますと・・・
低月齢から向き癖あり
小児科で専門医を紹介された
「位置的頭蓋変形レベル」が3以上である。(頭以外の顔や顎にも歪みあり)
で、頭の歪みを放っておくと何がおこるかというと。
✔赤ちゃんの運動発達・精神発達にかかわる (リンク参照)
✔ 将来歯列矯正をしても効果が限定的になる (担当医:藍原先生より)
と言われているようです。
これらにどの程度までお金と手間をかけるかというのがポイントですね。
ヘルメット治療の効果(更新中)
1か月で効果あり
右側頭部~後ろ頭を見てください!
たった1か月でこの効果は素晴らしい!期待以上でした!
周りのママ友に聞いても、はじめの数か月で目に見える成果が出ているケースは多いようです。
但し、これは右側頭部だけの話。
目標としている形に定着するまでは最低6か月~1年かかると言われています。
治療開始は2か月~8か月が奨励されていますが(アイメットHPより)、
6か月未満で始めると成果が早く確実だそうです。
息子は今のところ(9か月)経過良好で、おそらく1歳ころに治療完了と言われています。
(21年11月追記:10月(生後10か月・矯正6か月目)で発熱した日が多く、
50%くらいしかヘルメットが着用できなかったからか、
1歳2か月くらいまでかかる(9か月間矯正)可能性ありと医師からコメントありました。
ただ、矯正7か月目現在、頭蓋変形レベルは2まで矯正済と言われています。
耳の位置にずれがまだ残っているとのことです。)
(22年1月追記:治療延長!!詳しくはこちらにて)
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参考ヘルメット治療歴8か月の状況報告(アイメット|装着時間/夏の乗り越え方を詳しく)
息子の頭の形矯正のためのヘルメット治療が、おおよその治療期間目安と言われていた8か月を経過しました。 大泉門が閉じていないこと(=治療余地あり)と ヘルメットがまだサイズアウト前であるため 治療終了は ...
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まとめ
結局どんな赤ちゃんが対象でどんなメリット・デメリットがあるの?
この記事の要点はこれ!
- あたまの形だけでなく顔や顎などに変形が出ている場合、頭の形が自然に戻らない可能性あり
- コストはヘルメット作成費用(40~60万円)と通院の手間。アイメット製かスターバンド製で差あるため要確認
- あたまの形が悪くなるデメリットとしては、運動発達・精神発達への影響と、肩こりや歯並び等の物理的な歪みからくるもの
- 矯正効果はあり
この記事はヘルメット矯正を強く薦めるものではありません。
効果はあるとしても、55万円という経済コストや通院にかかる時間的コストが見合うかは個々の価値観次第だと思います。皆様の判断のお役に立てれば幸いです!